元野良猫達がねずみ退治で殺処分免れ大活躍!~アメリカ首都~
人に懐かない為に、保護されても貰い手がつかずに殺処分されてしまう野良猫が多いそうです。殺処分を減らし野良猫の活用法として、ワシントンの動物愛護団体「ヒューメン・レスキュー・アライアンス」によって考え出されたのは、当局が頭を悩ますネズミなどのげっ歯類を退治する「ブルー・カラー・キャッツ」です。(ブルーカラーは肉体労働者を意味します)
猫と共存する為に画期的なアイデアを今回はご紹介します。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190623-00000023-jij_afp-int
① ブルーカラーキャッツ
ネズミに頭を悩ます依頼者は自宅のネズミを駆除する変わりに、野良猫に定期的に食糧と水を与え、悪天候時には雨風をしのげる場所を提供し、健康全般に目を配り、また不測の事態が起きた場合は応急手当をするという条件があります。
ネズミ駆除を請け負う野良猫は1匹オオカミタイプで、人間には近寄りたがらない為、ネズミハンターとして猫の本能のみを活用するには最適だという事です。
今までに250匹の野良猫がネズミハンターとしてワシントンの家庭やオフィスに投入されました。
契約をしていても、ハンターは近寄ってこないという事で、猫嫌いや猫アレルギーの人も頼みやすいですよね!
② 人に懐かない猫は殺処分するしかない日本の現実
私自身も「動物愛護センター」で保護猫を譲渡して頂いた事があります。譲渡出来る犬・猫は、健康に問題がなく、人に危害をくわえない性格で、貰い手がつくと予想される犬・猫のみです。その数は全体のほんの一部に過ぎないそうです。
貰い手がつかないと判断された犬・猫はすぐに殺処分されてしまいます。大人の犬・猫は雑種では、ほぼ殺処分されていまいます。
殺処分を翌日に控えた猫達を見せてもらった経験がありますが、ケージの中で野良猫の母親のお乳を飲みながら、天真爛漫に寝ていた子猫達の姿が今も目に焼き付いています。日本では野良猫は保護対象ではありません。
「ブルー・カラー・キャッツ」が日本でも普及してくれたら。。。と願いました。
③ 劇的に減った殺処分
ワシントンでは保護された野良猫の12%が殺処分されていましたが、「ブルー・カラー・キャッツ」を創設してから、なんと9%に減りました。
凄い効果ですよね!依頼者は安い対価でネズミが減り、猫は食事と住居と健康を保障される、まさに一石二鳥です。今後の普及にも期待したいです。
まとめ
20数年前の日本のある島の港には野良猫がたくさんいました。それが数年前に訪れた時には、猫の姿を全く見かけなくて不思議に思い、ネットで調べて悲しくなってしまった事があります。
かつてネズミの駆除の為にたくさんの野良猫がその島にはいましたが、猫が増えすぎた事から、猫による被害の方が増えて猫に餌をあげなくなってしまったそうです。
避妊・去勢をしていれば増えすぎる事はなかったので、増えすぎたのは猫の責任ではありません。
この「ブルー・カラー・キャッツ」人間が猫と共存していく為の画期的な方法として全世界に広がって欲しいと思います。