「すごくリアル」と話題――“アンドロイド演じるお姉さん”に聞く「似せる」ための苦労

人間とアンドロイドの境界線とは

「すごくリアル」と話題――“アンドロイド演じるお姉さん”に聞く「似せる」ための苦労

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190630-00000006-zdn_n-sci

アンドロイドは現在、いかに人間らしさを表現できるか、人間に近づくことができるのかというところに力を入れています。ニュースを伝えるアナウンサーや企業の受付などで、アンドロイドが活躍する時代が近づいているといえるでしょう。そのようななか、人間がアンドロイドをまね、アンドロイドに近づくことに挑戦している女性モデルがいるということで話題となっています。人間とアンドロイドの境界線について考えてみました。

アンドロイドと人間

You TubeやTwitterなどでアップロードされているアンドロイドの中には、かわいらしさや美しさを意識して作られたというようなものが多くあります。人間が求める人気のある顔つきをデザインできるわけですから、より理想的な顔つきや体形のアンドロイドを生み出せるというわけです。

そのようなかわいさや美しさをもったアンドロイド、たしかに見ていてその女性としての美しさを感じる人も多いかと思います。ただし、やはり本当に生きている人間とは異なると感じるのではないでしょうか。

表情や目つきといった、言葉と感情にともなう顔つきに違和感をもってしまうというのが現実だと思います。

アンドロイドの不気味の壁

アンドロイドが人間に近づけば近づくほど、親近感が生まれるようです。ただし、それが度をこえてくるとそこには不気味さが出始めるというのです。

たしかに本来人間としての感情を持つはずのないアンドロイドというロボットが、人間と同じような目つきや表情を出すことになると、そこにロボットという機械というよりも感情を手に入れた存在として感じるようになるのかもしれません。機械が感情を持つなんてありえない、あってはいけないという気持ちが働くのではないでしょうか。

アンドロイドに近づく人間

アンドロイドが人間により近づいていくという現状に対して、生きた人間である女性モデルがアンドロイドのマネをしてその動画をSNSにてアップロードしました。メイクやカラーコンタクトなどを駆使し、さらにアンドロイドらしい感情のない視線を意識して撮影されたその動画が、大きな反響を生み出しています。

女性モデルのどこがアンドロイドらしさを表現しているのでしょうか。肌や髪の質感もたしかにアンドロイドらしさを感じます。また、その動きや表情などもよりスムーズに動くようになったアンドロイドに近づいているように感じます。

ただ、やはり一番大きなポイントは視線ではないでしょうか。生きた人間は目によってさまざまな情報を手にいれ、どのように動くべきかを瞬時に判断します。無意識のうちに脳が反応するといってもいいでしょう。アンドロイドの場合はそれがありません。

人間とアンドロイドの決定的な違いが、その視線や目つきにあると思うのです。

その目の動きでさえもまねているこの女性モデル。アンドロイドの持つ不気味の壁に近づくことができているのではないでしょうか。

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