国民の本音を聞く国のトップ
「大統領は宇宙人ですか?」プーチン大統領が国民との直接対話
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190621-00000097-jnn-int
ロシアのプーチン大統領が国民と直接対話をする機会を設けました。広大な国土であるロシアでは地域によって生活環境は異なります。その地域の責任者からの意見を吸い上げることによって国の中枢にいる人々はその現状を把握していくことになります。ただし、その地域の人々の状況は間に人が多く介在するほど、その意味合いに誤差が生じてしまうでしょう。真実の姿を国のリーダーはつかむことができないかもしれません。
今回、支持率が低迷するプーチン大統領は国民と直接対話をおこないました。その中には、「大統領は宇宙人ですか?」というような質問まで出たというのですから、国民の意見や考えが直接大統領に伝えられる機会となったのだろうと感じます。
間接民主制の政治形態
国民によって選挙などで選ばれた民意の代表者が国を動かしていくのが間接民主制の在り方だと思います。国の方向性や決定事項のために全国民が毎回その話し合いに参加する、日本でいえば国会議事堂に集まるなんてことは不可能です。
そこで、国民は代表者を選択し、その代表者に自身の想いを託していくわけです。国民の本音をしっかりとつかんだうえで、国の方向などを決定していくのが原則です。
ところが、国の中枢での話し合いにおいて、地域の問題を解決したいと考える場合は、その地域にある程度の決定権を付与できるかもしれません。ただし、国の大きな方針を決める際は、地域の思惑がからんだものであれば地域の代表者からの情報や意見をもとにすることが多いでしょう。
その地域の本音が国の中枢に伝われば問題ないのですが、間に人が入ることによって地域の住民の本音がみえなくなってしまうこともあるでしょう。
今回のプーチン大統領による国民との直接対話がパフォーマンス的な要素があるのかどうか定かではないのですが、やはり、直接国民の発する声に耳を傾けられたということは大統領にとって大きなメリットであったのではないでしょうか。
大統領が宇宙人なのかどうか
プーチン大統領の年齢を感じさせないエネルギッシュな活動、また、維持される筋力などを考えると、確かに宇宙人レベルともいえるでしょう。ただ、本気で宇宙人なんて思う国民はいないはずです。プーチン大統領の行動やその活動方法などが人間味あふれる国民の考え方から逸脱しているという意味なのか、または単なる冗談なのかはわかりません。
このような質問でさえもプーチン大統領に届けられるということが重要であると感じます。国民と大統領との間に人が介在し、質問などの内容を検閲されているのであればこのような質問が大統領に届くことはないでしょう。
この質問の意義は、国民の本音が検閲なしに届けられたことにあると感じます。この質問が自作自演なんてことはないものと信じたいですね。