出産の選択肢、無痛分娩は本当に痛みがない?メリットとリスク解説

最近では「無痛分娩」をする人が増えてきましたね。

しかし増えてきたといっても、

まだ無痛分娩をする人は少ないので

情報があまり無いですよね。

ここでは無痛分娩の仕組みや

メリットとリスクをご紹介します。

無痛分娩を考えている方は

是非参考にしてみてくださいね。

本当に痛くない?無痛分娩の仕組みを解説

320369d1e316c263544b24586bb0613b_w

無痛分娩とは、麻酔薬を使い、

陣痛の痛みを和らげながら出産するという方法です。

麻酔薬を使うといっても、

完全に眠ってしまうわけではありません。

痛みは和らげつつ、意識はある状態です。

分娩時にいきむ事も出来ますし、

出産直後に赤ちゃんを抱っこする事もできます。

無痛分娩というと全く痛みが無いという

イメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、

痛みが無くなるという訳ではなく、

痛みが軽くなるだけなのです。

なので、通常のお産とほとんど変わりません。

無痛分娩には「硬膜外麻酔」「点滴麻酔」

2つの方法があります。

それぞれの特徴をご紹介します。

【硬膜外麻酔】

背骨の脊髄に近い場所にチューブを入れ

麻酔薬を注入します。

針を刺す時に少しチクッとします。

硬膜外麻酔は痛みを和らげる効果が強く、

意識は分娩の最後までハッキリしているそうです。

また、赤ちゃんへの影響は

ほとんどみられないと言われています。

母子ともに影響が少ないことから

海外では硬膜外麻酔が一般的な方法です。

「硬膜外鎮痛法」とも呼ばれています。

【点滴麻酔】

静脈から麻酔薬を入れます。

硬膜外麻酔と比べると、

鎮痛効果が弱いようです。

しかし、事前の処置は簡単です。

分娩中に眠くなってしまう方もいるようですが、

ほとんどの人が出産するまで

意識があるようです。

無痛分娩のメリットとリスクを比較

95fcf58b21f4589660f7dfde500c8c8c_w

ここでは無痛分娩のメリット

リスクはあるのかどうかまとめました。

【無痛分娩をするメリット】

無痛分娩をすることにより分娩時の痛みが和らぎ、

母体への疲労感が少なく出産後の回復が

早いというメリットがあります。

分娩中にいきむとき、呼吸を止めて

力を入れてしまうことがあります。

すると、赤ちゃんへ届く酸素量が減ってしまいます。

少し減るくらいでしたら特に問題無いのですが、

妊娠高血圧症候群の方は

血流が元々減ってしまっているため

赤ちゃんへの酸素量が少なくなる可能性があります。

その場合は硬膜外鎮痛法で無痛分娩を行えば、血流と酸素量を保ち分娩できます。

また、心臓や肺に持病を持つ方

母体への負担を軽くする為に

無痛分娩を積極的に検討した方が

良いということもあります。

【無痛分娩のリスク】

硬膜外麻酔でも静脈からの点滴でも

赤ちゃんに大きな影響を与えることは

ほぼ無いという研究結果があります。

無痛分娩で生まれた赤ちゃんの出産直後、

心拍数、呼吸状態、皮膚の色、反射など正常で、

母親の血液検査でも正常で、

悪影響は特に認められなかったようです。

麻酔量が通常よりも多い場合、

出産直後の赤ちゃんが音や光に対して

反応しにくいことがあるようですが、

これは一時的なもので、

長期間続くものではないようです。

赤ちゃんの呼吸が一時的に弱まるという

リスクもあるようですが

お医者様が細心の注意を払って確認してくれています。

なので、心配する事は無いでしょう。

まとめ

無痛分娩について少し理解が深まりましたか?

母子ともに安全な出産になるように

無痛分娩を取り入れるという事を

検討した方が良いという場合もあるようですね。

周りの方としっかり相談し、決めていきましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする