「裁判員制度10年」求刑上回る判決に高裁での破棄率増える

「裁判員制度10年」求刑上回る判決に高裁での破棄率増える

裁判員制度が始まり5月で10年が経ちました。市民感覚と通例から見た量刑にはかなりの剥離があり、求刑を上回る判決も多く、高裁で破棄されてしまう事例も増えました。裁判員に選ばれた人々が悩み抜いて出した判決が破棄されてしまう。。。果たして裁判員制度を続ける意味はあるのでしょうか?
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190627-00010001-nishinp-soci

① 裁判員裁判では幼児虐待や性犯罪で求刑を上回る判決が増加

女性を殺害し、遺体を切断した男に当時の担当検察官だった若杉朗仁弁護士(福岡弁護士会)は2016年2月に「懲役25年」を求刑しました。それに対して、裁判員裁判の結果は「無期懲役」です。

法律のプロとして事件に向き合ってきたという自負のあった若杉さんは、市民が被告を裁く側に立ち、事実認定や量刑を判断する裁判員制度には否定的でした。

そんな若林さんの求刑について、裁判員は「事件の特殊性や全体としての悪質さを適切に評価していない。市民感覚に垂らして不当に軽い」と批判しました。

② 市民感覚

この判決で若杉弁護士は法曹3者(裁判官・検事・弁護士)に対して、市民感覚からかけ離れているという強烈なメッセージだと感じたそうです。

詳細な事件の内容を聞かなくても女性を殺害して遺体を切断。。。この障りだけで、かなり残虐な事件だと想像出来ます。

殺害された女性は不当に未来を奪われ、遺体すら満足な状態で、家族のもとに帰れませんでした。被害者の女性の無念と女性の家族の気持ちを思えば、無期懲役でも軽い位です。無期懲役は長引く傾向にあり、30年以上収監されている無期懲役囚も多く、生きて刑務所を出られる可能性のある無期懲役囚は少ないです。

事件の犯人の年齢がわからないので、生きて出られる日がくるかどうかはわかりませんが、少なくとも衣食住は保証され、生きている事が出来ます。
自分の家族や友人とも面会出来るでしょう。
でも被害者の女性の家族は2度と女性に会う事は出来ません。それを思えば無期懲役でも軽いと思ってしまいます。

③ 裁判員の大きな負担

裁判員は希望者がなる訳ではなく、ランダムに選ばれますので、仕事を持っている人は仕事を休み、主婦は家庭を犠牲にして参加しなければなりません。法廷は1日5~6時間かかり、裁判の内容については守秘義務が課せられます。

そのため誰にも相談出来ず、悩み抜かなければなりません。一方で法律のプロからしたら、市民感覚とのズレにジレンマがある気持ちはわかります。

法律と感情は切り離して考えないといけないのも理解出来ます。それでも裁判員が出した判決を高裁が破棄するなら、裁判員制度の必要があるのでしょうか。大きな疑問を感じてしまいます。

まとめ

裁判員制度が始まって10年が経ち、問題点も多々あります。市民感覚と法曹3者のズレが浮き彫りになる判決もあるようです。

自分が裁判員に選ばれる可能性もありますので、今後どうなっていくのか注目していきたいと思います。

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