共通テスト、TOEIC参加取り下げに困惑の声

本物の学力を目指す大学入試制度改革とは?

共通テスト、TOEIC参加取り下げに困惑の声

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190702-00000584-san-soci

2020年にスタートする大学入試制度改革、今回、その入試制度変革の目玉と言える英語における話題で、さまざまな意見が出ているようです。その大学入試制度改革において、英語の制度が大きく変わるということに変化はないでしょう。その内容として民間の英語検定試験を導入するということなのですが、その民間の英語検定でTOEICが参加を取り下げたというのです。英語検定においては、一般的な英検やTOEICなどさまざまな民間の検定があります。その中のTOEICが参加取りやめを表明しました。その影響を考えてみたいと思います。

英語の新入試制度における目的

日本における英語教育、小学校からスタートし、中学・高校・大学と英語を学んでいるにもかかわらず、実用には程遠い英語力というのがこれまでの現実だという感じがします。多くの単語を学び、文法、長文、英作文などと勉強してきたうえで、使える英語ができないという現状を大きく変えたいという考え方はよくわかります。

英語指導を行う教員自体が、そもそも日本式英語教育しか受けておらず、その指導はやはり、これまでの英語力と変わらない指導しかできないという現実があります。中には留学経験のある教師もいるでしょう。生きた英語を音として普通に聞きなれ、音としてスムーズに口から出てくるという英語教師がどれだけいるのでしょうか。

学校での英語の勉強は将来における英語による会話力を目的としたものではなく、旧式の大学入試を目的としてきたわけです。

英会話力という意味で、本物の英語力を身につけることができないと判断した国は、自らが育ててきた英語指導を取りやめ、民間の英語検定を導入するという流れになったということなのでしょう。

民間の英語検定にとりくむ学生たち

小学校や中学校で英検に取り組む子どもたちが増えています。学校がその検定取得を積極的にすすめているという背景もあると思います。ただ、この英語検定熱は、これからはじまる大学主制度改革の目玉である英語への対策。これまでの、読む・書く・聞くというところから、4技能が求められることに対する対応策ともいえるでしょう。

読む・書く・聞く・話すという4技能を指導し、その学力、対応力を大学の英語試験ではかるというわけです。指導力だけでなく検査力をも試されることになる大学入試制度改革。これは経験とその影響力をもつ民間の検定業者に頼らざるを得ないというのが本音のところなのではないでしょうか。

民間業者の撤退

今回、撤退を表明したTOEIC、高校生のなかで自分の目標を達成するためにTOEICに必死で取り組んでいる人も多くいるでしょう。影響は限定的というその表現にも疑問を感じますが、それらの民間の英語検定試験を乗り切った子どもたちをさらなる方向性をもって大学においてどのような英語教育を行う予定なのか。

日本においては大学が最終学歴として意識される傾向があります。

結論として大学入試のために、使える英語力を試験科目として導入しているわけですから、使える英語をさらに成長させるプログラムが大学では準備されているのでしょう。また、社会にでたときにその英語力を存分に使いこなせる環境をも準備するということなのでしょう。

語学とともに育てなければならない国際感覚

語学はもちろんのこと、日本文化を知った上で外国の文化を知ることが英語の感性には必要です。目先の読む・書く・聞く・話すという4技能の前に、学ばなければならないことも多くあると思います。表面的な語学は、表面的な意思疎通の技術を手に入れるだけで、役にはたたないのではないでしょうか。

言葉は感情や気持ち、相手を思いやる気持ち、異文化を受け入れる、または自身の意思を主張できる根本があって生きてくるものなのではないでしょうか。

今回の民間業者の撤退には、国としてその想いを伝えることができなかったという状況、または、国自身が英語教育の根本に気づいていないことに起因するのではないかと感じます。

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